日本硬貨の「消失」「出現」「瞬間移動」「すり替え」

★ ここでは、「500円硬貨用ハーフダラーシェル」を使った種々の手順をご紹介★

消失より出現のほうが楽です。

何かを消すと「何処行った?」と手を凝視され(探索され)、出現であれば出てきたモノに注目します。

・安全な消失

事前にレギュラーのハーフダラー1枚を左ポケットに入れておきます。
右ポケットから、ハーフダラーシェルとレギュラーのハーフダラーを1枚ずつ出して「海外のコイン」であることを簡単に説明します。
「50セント硬貨」とか「ハーフダラー」という呼び名はピンとこないかもしれません。

シェル1枚だと裏を見せられず演技が窮屈になりますが、ハーフダラー1枚があることによってかなり余裕を持って改めができます。
カウント等を使えば勿論、2枚の両面を見せることもできますがそこまで変に改めるとかえって怪しくなります。
ケネディという名前が強いので「ケネディさんが2枚」のように言いながら右手に乗せます。
「こちらが日本代表のコインです」と五百円玉を示します。
ハーフダラー、五百円玉、ハーフダラーの順に並べてから重ねて揃え、握ってマジカルジェスチャーをすると、ものの見事に五百円玉が消えます。

「もしかしたらケネディコインの裏側にくっついているのかな」と思う人もいるかも知れません。

演るならここできちんとカウントなどを使って裏表を改め、本当に五百円玉が消えたことを見せます。
カウントをしなくてもハーフダラー2枚を片手の指先でカチャカチャとこすり合わせるだけで充分、消失を示すことが出来ます。

・出現

再びハーフダラー2枚を右手のひらに乗せ、四指を立てて壁を作って観客から見えないようにし、
「ケネディさんが1枚」と言って左手で五百円玉からシェルコインを取って左ポケットに入れます。

同様の動きでハーフダラーを左ポケットに入れます。右手を完全に握ってマジカルジェスチャー、開くと消えた五百円玉が戻ってきます。
シェルコインを先に取るのは、後に取るとコインの音がした場合に矛盾が生じるからです。

五百円玉の消失→出現を行うと上記の通りで、五百円玉をテーブルに置いて左ポケットからレギュラーのハーフダラー2枚を出すと証拠隠滅できます。
シェルコインはポケットの中です。

視覚に映える変化を演じるなら、やはりシムとマグネットを使って10円玉に変えたほうが良いと思います。

・移動

五百円玉をかぶせたシェルコインを右手に置き、四指を立ててシェルコインのみを左ポケットにハッキリとしまって
「手の中は何枚でしょうか」と言いながら「実は戻ってきています」と、親指で押し出すように指先から少し五百円玉の端を見せるとハーフダラーに見えますので、一瞬ですが『ポケットに入れたフリのフェイクパス』をしたような瞬間移動にも見えるものです。

「本当に戻ってきてるの?」と言われようがどうであろうが、シェルコインを左手でパームして『右手にあるハーフダラーを掴む』動作でシェルコインを見せるとケネディの肖像が見えて戻ってきた証明になります。

このあとはかぶせて1枚として見せてもよし、瞬間移動が終わっているので2枚とも右ポケットに入れても良いと思います。(音を立てぬように)

シールを貼るなど印をつけてもらった日本硬貨を、シェルコインを介して簡単に『印のない日本硬貨』にすり替えることも可能です。

とても優れた出来栄えのギミックで、Kreisの技術に感服しています。ありがとうございました。急にテクニシャンになったようです。                                              ー橋本英司

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