効果的で巧妙なフォールスカット

4分割のフォールスカット作成法

テーブル上で行う簡単な4分割のフォールスカット作成法です。

● ここからは、実際にカードを置いて試しながらお読みください。

スートはなんでもいいので、A、2、3、4の4枚のカードを用意してください。

わかりやすく表向きで数字順に持ちます。Aがトップ、4がボトムです。

Aを、テーブル上の左上(向こう側を「上」と呼ぶことにします。演者側は「下」です。「左右」は演者から見た向きです。)に置きます。
すぐその下に2を置きます。
テーブルの右上に3を置きます。
すぐその下に4を置きます。

4枚のカードが四角形状になっていると思います。

2を3に重ねます。
4をAに重ねます。

2枚×2つの小パケットが並んでいると思います。
どちらか好きな方をもう一方に重ねてひとつにしてください。

パケットを広げて「4、A、2、3」または「2、3、4、A」になっていれば成功です。なっていなければ私の説明が悪いのです。

途中でたすきがけのように交差させて重ね乗せますが、シングルカットを1回行った形になっているはずです。
ということは、これを4枚ではなく52枚フルデックで行っても、全く同じ状態になっているということです。

頭で考えるのではなく、実際に少数枚のカードを持ってやってみると勝手に出来上がってしまうことがあります。
4分割のフォールスカット作成ですから4枚で解説しましたが、6分割でも同じ要領です。6枚で試してみてください。7枚、8枚だとフルデックで行う際に等分しにくくなり実用性に欠けます。

● 稀に「テキトーに重ねていたら元に戻っていたが、自分でもどうやったのかわからない」ということがあります。

これを防ぐために手元を録画しましょう。うまくいったら再生してオリジナルカットとしてテキストに文章で保存します。

注意点や巧くこなすコツを添え書き出来るので私はこのようにしているというだけで、テキストにこだわる必要性はありません。動画があれば充分です。

● オリジナルフォールスカットが完成したら、リズム良く自然にできているか、客観的に見てみます。

不自然であれば実用的とは言えません。複雑であれば良い、華麗であれば良いというフォールスカットは存在しますが、それはどちらかと言えばフラリッシュとして成立しているもので、「今何か素速くササッと動かしたが、何かテクニックを使ったな?」と思われては使いにくいものです。

複雑で華麗で、自然であれば勿論使えます。

このカットをいつ、どの用途で使用すると効果的か

テンポよく、ナチュラルでカジュアル、手品・マジックで最も難しい要素である『さり気なさ』が完璧に出来ていると感じたら、次に行うことは「このカットをいつ、どの用途で使用すると効果的か」を考えます。

● 演技冒頭の「あらため」で使うのか、観客のカードを行方不明にしたかのように見せるために使うのか、スタックを崩さないために使うのか、演技途中の間(タイムミスディレクションなど)を取るために使うのか、あるいは全体を崩さずに特定のカードを(デックの上部から下部へのように、)移動させるために使うのか。

● 技法はその目的によって活かされたり殺されたりします。

● 冒頭で解説した簡易フォールスカットも、「A、2、3、4」が「4、A、2、3」になるならば、4枚ではなく4パケットで考えると、Aのパケットのトップカードを何処かでインジョグできれば、終了の形が「4、インジョグのあるA、2、3」ですからインジョグを押し込んでカットすると「A、2、3、4」と、元通りになります。

こういった工夫はCharlier Shuffle(ESPカードなどで使うフォールスシャッフル)でも応用が効きます。

以上です。お試しください。