ヒンズーシャッフル・フォースのサトルティ

2019年10月27日放送のアイドル隠し芸のような企画でカードマジックを見ました。

手つきがおぼつかない演技のなか、「お?」と気づいた点がいくつかありました。

マジック指導は女性マジシャンのアリスさん、演者はアイドルの賀喜遥香さんというコです。

ヒンズーシャッフル

賀喜遥香さんは「シャッフルをしていくのでストップと言っていただいて、そこでカードを見せますので覚えておいてください」と言ってヒンズーシャッフル・フォースをするのです。

その言い回しの中に「あなた(観客)が選んだカード」「あなたが止めたところのカードです」「好きなところで止めましたよね?」といったワードがなく、

「偶発的にそこにあったカード」という意味合いで、サラッと見せていたことに感心致しました。フォースで大切な要素だと思います。

また、ストップをかけられて即、右手側パケットのボトムを観客に見せるのではなく、

ストップの直後に1度左手パケットの上に右手側パケットを乗せてブレイクを一瞬保ち、

改めてブレイクから上(右手側パケット)を持ち上げて、

演者はきっちりと顔を背けて「では覚えてください」と進行するのです。

ヒンズーシャッフル・フォース

ヒンズーフォースは「全く動いていなかった位置のカードを見せられる」ことに気づかれてしまうと怪しまれがちですが、

この方法であれば絶えず動きがあります。

本当に自然で、混ぜられたデックの中央付近のカードを見たような錯覚を誘発する工夫を感じました。

サトルティ

賀喜遥香さんという方がマジックを初めて1ヶ月程度の初心者であったため、キレイなヒンズーシャッフルが不可能だったことも技法を感じさせない要素の1つでした。

ヒンズーフォースを見直し、研究したいと思わせた瞬間でもあります。

カードを当てる

フォースしたカードについて当てる時も、「カードの色を念じてください」とマインド・リーディングっぽさを見せ、

「あなたが思っているカードは、・・・赤。  ではなく、黒・・・でもなく・・・青です」と絶妙な間で台詞を言い、

「では青いカードを探しますね」と言って赤裏デックの中に1枚だけ見える青裏カードを抜き出す、という演出でもありました。

「あなたが思っているカードは、・・・赤。」で一旦は言い切り、ここで観客の表情を見るなど、少しメンタルマジックを意識した構成だったと思います。

フリーチョイスであっても色だけなら当てられそうな台詞です。

 

その場限りのアイドル隠し芸、付け焼刃の奇術と思って観ていましたが、細かい所に工夫が有り、素晴らしいショーだったと思います。

指導なさったアリスさんという方、存じ上げませんでした。カードさばきが満足にできないコでも、ポイントさえしっかり抑えておけばここまで良い奇術に出来るんだと、学ばせていただきました。

以上になります。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です